アメリカの子供のお誕生日パーティは、どこか場所を借り切って、大勢のお友達を招待することが多いです。場所は、体操教室だったり、プールだったり、レストランだったり、子供博物館だったり、と色々。自宅でやると、そんなにたくさんのお友達は呼べないし、親も大変なので、こういうやり方がポピュラーなのだと思います。

スタッフが、子供たちへの遊び方の説明のビデオを見せ、遊ぶ部屋へ移動して1時間〜1時間半くらい遊び、その後はテーブルのある部屋へ移動して、ビザや果物などを食べ、Happy Birthdayを歌ってケーキを食べ、その後、プレゼントを皆の前で全部開ける、そして最後は、小物がいっぱい詰まったグッディーバッグを一人一人お土産に手渡してお開き、・・・というのが一般的な流れ。

あまりに日本と違うので、私も最初はクラクラしました。渡米して一番のカルチャーショックはコレだったかも。

特に一番違和感を覚えるのが、プレゼントを開けるときです。

お誕生日の子供が王様のような大きな椅子に座って、1つ1つプレゼントを開けていき、スタッフが誰から何をもらったか隣でメモをとります。(後でThank you カードを送るため)

その王様の椅子の周りを囲むように招待された子供たちが座っています。

お誕生日の子供は、プレゼントを開けてすごく嬉しそうな顔をするときもあれば、あまり表情を変えないときもあり、最悪のときは「これ、同じの持ってる」と言ったりします。

プレゼントを渡す側としては、相手のことを考えて、これだったら喜んでくれるかな〜と思って買ったのに、反応が薄くてガッカリということも。

アメリカはカードも市販のものを買って、名前だけ手書きで書いてプレゼントと一緒に渡すことも多いですが、私はせめてカードくらいは手作りに、と思い、子供とハンコでメッセージを書いたり、絵を描いたりしたカードを渡します。

でも、たくさんのプレゼントを開けることに夢中なお誕生日の子供は、そんな手作りカードをその場で見たりしないのです。次から次にプレゼントをあけ、スタッフが大きなカートにそれを入れ、最後に子供がThank you, everyone. と言っておしまい。

日本の皆さん、これ、どう思われますか?

ガイのお友達は、ほとんどがモンテッソーリ園に通うクラスメートです。わざわざ私立のモンテ園を選んで通わせている親がほとんどですから、アメリカの中ではそれなりに教育意識の高い親ばかり。それなのに子供が喜ぶから、皆がそうだから、こういうパーティをする・・・私の中ではずーっと疑問でした。

「子供を不幸にしたかったら、何でも好きなものをあげなさい。」これは誰の言葉だったかしら。こんなに何十個もプレゼントをもらうことが子供にとって、良いことだととても思えないし、不景気な世の中、お金をかけるならもっと他に使い道があるんじゃないかと。

アメリカは子供のお誕生日だけでなく、クリスマスのプレゼント合戦もすごいのです。

そんな中、今月上旬にクラスメートのお友達のパーティに招待されたのですが、その招待状はこれまでと違っていました。

「プレゼント不要です。その代わり、子供が通っているモンテッソーリ園のクラスで必要なものを買ってもらうため、寄付金を募りたいと思います。」

これを見て、やっぱり私と同じように、大量のプレゼントに疑問を抱いている親はいるんだな〜と感じ、とっても嬉しくなりました。通っているモンテ園では、各クラスの先生方が、いつもwish listを公開しています。子どもたちの活動を広げるための絵本や、小物(野菜を洗うためのブラシ、とか)、などです。そういうのに寄付金を使ってくれたら、お誕生日の子供だけでなく、他の子供のためにもなりますよね。

この招待状に、私も背中を押されました。

我が家はずっと、自宅で家族と、ガイのお友達2−3人を招待して小さなパーティを毎年やってきましたが、今年だけは幼稚園最後のお誕生日ということもあり、ガイの強い希望もあり、場所を借り切って大きなパーティをやることになりました。

さてプレゼントをどうするかが問題。何度もお友達のパーティへ行き、上記のようなプレゼントオープンを何度も見ているガイに、「プレゼントは無しにしようね」は酷なのではないかという気もしました。

でも、人は人。ウチはウチ。

我が家では、ガイが3歳のときから、World Visionを通してルワンダの男の子A君をを毎月支援しています。

そのA君は、ガイとお誕生日も歳も全く同じ。時々お手紙が届くのですが、お父さんが亡くなってお母さんと妹と暮らしていること、好きな食べ物はお米、好きな遊びはお絵描き、そして毎日のお手伝いは、水を汲みに行くこと、そして支援をありがとう・・などと書かれてあります。ボランティアの方が、A君の言葉を英語に直して送ってくれるのです。A君の描いた絵が添えられていたり、ガイもお返事に絵を描いて送ったりします。単に寄付するだけでなく、こうやって心の交流ができるのが、とても嬉しいのです。

不景気とはいえ、毎日ご飯が食べられて、寝る場所にも困らず、特に大きな病気もせずに過ごせる私たち。それがどんなにラッキーなことか、どんなに恵まれているか、思い出させてくれます。そして、自分たちの出来る範囲で、支援を続けていこうと思っています。

ガイが、「僕はグランマやママたちからたくさんプレゼントをもらうから、お友達からはプレゼントじゃなくて、A君に寄付してもらう。A君はもしかしたら、1つもお誕生日のプレゼントがないかもしれないから。そしたらA君はそのお金を3つにわけて、ご飯と、きれいなお水と、おやつを買えるでしょ。」

と言ったときには、6歳ともなるとこんなに人のことを思いやれるようになったのかと、私も思わず目頭を抑えました^^ 

まだまだやんちゃで、弟に意地悪して私によく叱られているガイだけれど、もっと根っこの部分、人間として一番大切な部分は、ちゃんと育っているじゃないかと、最近感じることが多くなってきました。

夏に日本帰省したときに通ったモンテッソーリこどもの家の先生に、「ガイは将来、日本とアメリカの平和の架け橋になってくれるでしょう。お母さん、しっかりサポートお願いしますね。」と言われたのを思い出しました。将来、ガイがそんな風になるかどうかは分からないけれど、そういう可能性を持つ人間を育てる育児という仕事は、本当に素晴らしい職業だと思います。

結局招待状には、「プレゼント不要です。あなたが来てくれることが一番のプレゼントです。私たちが支援しているルワンダの男の子への寄付金の箱を準備しておきます。この男の子のお誕生日はガイと同じ日です。」と書きました。

23人ものお友達が来てくれただけでも嬉しいのに、たくさんのお友達が寄付してくれました。プレゼントでなく、寄付金というのをGood ideaと言ってくれる親御さんも多く、お友達がガイのために一生懸命描いてくれたカードもたくさん頂きました。どんな玩具よりも心がこもっていてとっても嬉しい♩

6月まで同じクラスで、9月からエレメンタリーに行ってしまったお友達も3人来てくれました。懐かしいメンバーにガイもとても嬉しそうでした。

WorldVisionに電話をし、これを追加の支援金として送りたいのだけど、ちゃんとA君の村に届けてくれるか確認したところ、

チャイルドスポンサーからのこういう追加の寄付金は、まずそのチャイルドの家族に会いに行き、食べ物や健康状態など問題がないか話し合いをし、足りないものをWorldVisionがその寄付金から準備するのだそうです。

そして、もしそのチャイルドが、食べ物も十分にあり、健康に過ごせているのであれば、その村のスクールや医療などに寄付金が使われるのだそうです。

お友達からの寄付金が、アフリカの国で人の幸せのために役に立てると思うと、何とも言えず嬉しくなります。

さて・・・お金を送ろうとしたそのとき、ガイが「ママ、だめ!」というので、「ん?この場に及んで惜しくなったか?」と思ったら

「ダラー(USドル)じゃA君使えないっ!ルワンダのお金に替えてあげなきゃ!」

と大慌て。やっぱりまだまだ可愛い6歳児です。(銀行口座から自動引き落としなので、関係ないのです^^)


国際NGOワールド・ビジョン・ジャパンはコチラ。支援する子供を誕生日や性別や国から選べます。

↓ モンテッソーリ教育がもっと広まるといいな〜と、ランキングに参加しています。クリックしてくださると嬉しいです^^
にほんブログ村 教育ブログ 幼児教育へにほんブログ村


Link

Profile

Search

Calendar

S M T W T F S
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031    
<< July 2018 >>

Archive

Mobile

qrcode

Selected Entry

Comment

  • モンテッソーリ教育の良さに子ども自身が気づくとき
    いくみ
  • モンテッソーリ教育の良さに子ども自身が気づくとき
    suzume
  • 銃規制を訴える 高校生たちの計画にモンテッソーリ中学生も参加
    Asako
  • 銃規制を訴える 高校生たちの計画にモンテッソーリ中学生も参加
    Asako
  • 銃規制を訴える 高校生たちの計画にモンテッソーリ中学生も参加
    suzume
  • 銃規制を訴える 高校生たちの計画にモンテッソーリ中学生も参加
    Keiko
  • 銃規制を訴える 高校生たちの計画にモンテッソーリ中学生も参加
    Asako
  • 銃規制を訴える 高校生たちの計画にモンテッソーリ中学生も参加
    Keiko
  • 古代メソアメリカを学ぶ Humanitiesの授業の第1回のトピック
    Asako
  • 古代メソアメリカを学ぶ Humanitiesの授業の第1回のトピック
    suzume

Other