息子達の通うモンテッソーリスクールで、中学校クラスを卒業した高校生たちが保護者たちの前で色々な質問に答えるというイベントが開催されました。

毎年開催されるこのイベント、私も何度か参加しましたが、そのたびに深い感動で、可能であれば息子達も中学卒業までモンテッソーリの環境で過ごさせてあげたいという思いを新たにします。

今回参加してくれたのは、地元の公立高校(4つあります)と1つの私立高校に通う、高校1年生から4年生までの15人でした。(この辺りは、中学が2年制、高校が4年制です)ちなみに高校受験はありません。その市に住んでいれば誰でも入れます。とはいえ、どの高校もアメリカの平均よりもかなり高いレベルと言われています。

前の椅子に並んで座り、目の前には保護者たち50人以上が座っています。


★まずは高校へ進学した際、スムーズに慣れることができたか?

ー>人数が多く最初は戸惑ったが1週間程度ですぐに慣れた。(全員) 
ー>幼児期からずっとこのスクールで過ごして、ここにいる仲間達とずっと一緒だったので、大きな高校に通えて、たくさんの人に知り合えることが、今はとても楽しい。


★今、一番楽しいことは?

ー>ほとんどの高校生が水泳やサッカー、バスケなどのスポーツを挙げました。合唱クラブで歌を歌うこと、楽器の演奏、その他はとにかく多くの人と知り合うのが楽しい、など。


★モンテッソーリスクールには宿題はなかったが、高校での宿題はどうか?

ー>モンテッソーリ中学校時代に、時間管理をきっちり学んだ。帰宅してまず宿題を終える。計画を立てて取り組んでいる。

ー>「先日、エッセイの宿題があった。あらかじめアウトラインが決められており、トピックをまず書き、続いて意見や結論、それを立証するための根拠、理由を5つ書く、など書くステップが指示されている。これに従ってエッセイを書けば、よい点数が取れることはわかっている。僕は、いい点数を取りたいし、いい大学にも行きたい。でも、僕は自分が書いたエッセイは、このステップ通りではないのは分かっているけれど、こちらの方が明らかに優れていると思うし、この書き方の方が絶対に楽しいと思うから、自分の書き方で書きたい。」

論理的に文章を書けない学生に対しては、こういう指導もありだと思うけれど、もうそのレベルを遥かに超えている、彼のような学生はいささかもどかしさもあるのでしょうね。



★モンテッソーリ出身者が他の人と違うと思うところはあるか?

ー>多くの人の前でプレゼンテーションをするのに、僕たちは慣れている。高校で必要なプレゼンテーションはせいぜい5分程度。僕たちはそれより長い研究発表を小学校のときからずっとやっているし、30分のプレゼンテーションでも緊張することはない。(同じ意見多数)

ー>友達は学校の勉強が嫌いというけれど、私は新しいことを学ぶのが本当に大好き。モンテッソーリの小中学校で過ごして、それが一番の違いだと思う。難しい教科を避ける学生も多いけれど、私はニューロサイエンス(神経科学)や素粒子物理学など、難しいと言われる授業を取っていて、とても楽しいし、ワクワクする。(賛成多数)

ー>先生やカウンセラーの先生に頼る学生が多いが、僕はモンテッソーリスクールで、自立することを学んだ。必要なら先生にアドバイスを求めることも出来るが、今のところ、その必要性は感じない。

ー>私は、他の学生と比べて精神的に成熟していると思う。クラスにはどうでもいい些細なことを大げさに騒ぐ人がいるが、本当に些細なこと。もっと大切なことが他にあるのに、と思う。

ー>僕は、相手に対して尊敬の気持ちを持って接することができる、というところが、モンテッソーリ卒業生の共通点だと思う。モンテッソーリでは小さい頃から、自分も、相手も大切にすることを学んできた。相手を大切にする気持ちをもって話しかけるから仲の良い友達もすぐに出来る。たとえ意見が合わないときでも、相手を怒らせるような言い方はしない。



★モンテッソーリ小学校から中学まで、どんなリサーチが思い出に残っている?

ー>○○○のリサーチを○○○と一緒にやった。(全員が複数ずつ回答。小学校低学年のリサーチもよく覚えている学生が多く驚きました。)

ー>「小学校3年生のときに、一緒にドーナツの研究やったよね!」「そうそう、やったやった!ドーナツが食べたいだけの理由でドーナツの研究をやったんだよね!」「リサーチの後、ドーナツの工場に行って、ドーナツの作り方を見て、最後に試食させてもらったんだよね(笑)」


モンテッソーリスクールに通わなければ良かったと思ったことはあるか?公立の普通の小学校、中学に通いたかったか?

ー>(全員が一斉に首を振りました。)モンテッソーリスクールに通えて本当に楽しかった。あの経験は本当にかけがえのない大切なもの。


★保護者席にいた、小学校4年生の女の子から、「あんな大きい高校に行って、校内で道に迷ったりしないの?」と、可愛い質問も飛び出したのですが、

笑ったりせず、目を見て丁寧に答えてあげる優しい高校生のお兄さん、お姉さんたちでした。

「最初にオリエンテーションがあって、地図をもらうから心配しなくても大丈夫だよ」

「最初に、一度高校に行ってみて、一通り歩いてみると良いよ。それに、万が一迷っても誰かに聞けば良いんだから心配いらないよ。」



こんな感じで、保護者からの絶え間ない質問の嵐に、緊張することもなく、終始リラックスした様子で、旧友との再会を楽しみながらジョークも飛ばしながら答える高校生たち。

自分の意見を的確にまとめて話す、その言語能力は、大学卒業レベル以上と言っても過言ではないと思います。
一緒に参加した夫は、会社の就職面接に来る大人たちより、この高校生の方を雇いたいとため息をついていました。

一言で言うと、「自分を持っている」高校生たち。これからの彼らの活躍を願わずにはいられません。


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我が息子たちも、あんなに素敵なお兄さんになるかしら。
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