前回の博物館の見学の続きです。

こういう見学では、「少額のお金 small amount 」を持ってきて良いことになっていて、見学先でおみやげを買っても良いことになっているのですが、

以前、この地質学博物館へ見学へ行ったことのある複数のクラスメートから、

「出口のところに、たくさんの種類の石や化石を飾ってあるショーケースがあって、買い物ができるよ」

と聞いていた子ども達2人は、リサーチもほどほどに、そのショーケースへ行きたがりました。

2年生の K君が持ってきたのはなんと15ドルも。

1年生のAちゃんが持ってきたのは、24セントだけ。

一番安い石で1ドルだったので、Aちゃんは何も買えないことを知ってガッカリ。
一方、K君は、あれもこれもと4種類も買っていました。

そして二人の会話はお金を貸して欲しいとか、買った石をシェアして欲しいとか、私にお金を貸して欲しいようなことを言ったり、

Aちゃんが気の毒になり、私が1ドル札を結局渡してしまったのですが、後で後悔の嵐・・・。

Aちゃんのお母さんは、きっと24セントだけでは何も買えないことを学んで欲しかったのかもしれないのに、私が1ドルを渡してしまったことで、お金が足りない時に、「他人にお願いして払ってもらうという一番安易な方法」を私が示してしまった後悔。その場ではAちゃんは喜んで、一番安い石を買っていたけれど、たった1ドルだけれど、決してAちゃんのためになったとは思えません・・・。

一緒に自由研究するくらいだから仲の良いK君とAちゃんですが・・・・研究のために来たのに、お金や買い物のことばかりが会話のメインになってしまっていました。



何だか腑に落ちないので、同じく運転ボランティアをして、これまで何度も見学のときに運転しているママ友達に、後日話してみたら、

彼女も同じような経験があったようです。一番びっくりしたのは、ある女の子が、20ドルくらい持ってきて、一緒に見学に来たお友達一人一人にスナックを買ってあげたときだったそうです。相談したママさんは中学生クラスを卒業した現在高校生のお子さん2人と、現在6年生の男の子と、現在3年生の女の子のママさんで、モンテママ歴も私よりずっと長いのです。

相談したときに、たまたま現在6年生(モンテ小学校4−6年生クラス)のお兄ちゃんもいたので、どう思うか意見を聞いてみたところ、

「ぼくは良くないと思うよ。研究のために見学に行っていて、お金を使うのが目的じゃないんだから。買い物したければ、欲しいものの値段だけ確認しておいて、後日家族でまた行けば良いと思う。」

とのこと。さすが6年生! すごくしっかり成長していて、とても落ち着きのあるお子さんです。



そして、後日、担任の先生へ「博物館への見学のフィードバック」としてメールを送りました。


数時間で担任の先生からお返事がありました。すぐにディレクターの先生(副園長先生)にも相談してくださったようです。

担任の先生は「少額=3ドルくらい」と考えておられたようですが、
ガイ(2年生)にとっては、3ドルでも大金です。我が家は基本的にお手伝いをしてもお小遣いはありません。お金をもらうことを目的に、お手伝いをして欲しくないし、家族で仕事を分け合うのは当然と思うからです。

ただ、ガイがどうしても買いたいものがあるときに、「スペシャルプロジェクト」として、特別なお手伝いを見つけ、終わったらお金を渡すことはありますが、それでも1ドルです。ガイにとっては、一生懸命働いて得た1ドルです。

ガイは、6歳の頃から、こういう貯金箱を使っています。



3つに分かれていて、Save, Share, Spendと書かれています。
お金が手に入ったら、それを1/3ずつにわけ、それぞれ「貯金 save」「寄付 share」「使う spend」に分けるようになっています。

Share に貯まった1ドルちょっとを、「アフリカのルワンダの男の子に寄付する!」と言うこともあります。

たかが1ドル、されど1ドル。

3ドルを先生に「少額」と言って欲しくありません。

15ドル持ってきたK君の家庭にとっては、15ドルは「少額」なのかもしれません。

お金の価値って、それぞれの家庭ですごく異なりますね。

ガイの貯金箱に入っているお金は、すべて上で書いた「スペシャルプロジェクト」で貯めたお金だけど、

K君は、お誕生日にもらったお金だと言っていました。

何もしなくても子どもにお金をあげるなんて、私にはショッキングですが、それが普通という家庭もあるのですよね・・・。


担任の先生が、経験の長いディレクターの先生と話し合った結果、

「見学のときにお金を持ってくると、ほとんどの子どもにとっては研究という目的から『気が散る』ようです。そのため、1ー3年生のクラスでは家庭からお金を持ってくることは今後はやめます。代わりに、クラスのお金から、適切な金額だけ子どもに持たせて、「クラスの教材」として使うものを買ってきても良い、というルールにします。」

ということにしたと2日後には連絡がありました。

スピーディーな対応はさすがです。

そして、「現実の世界でお金を使う」練習にもなるのだから、その機会を子どもから全部取り上げるわけではなく、代替策「クラスのお金をクラスのために使う」を考えてくださったことに感謝したいと思います。



今日も読んでくださってありがとうございます。また遊びに来てくださいね。
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