前回、前々回の記事に続き、モンテッソーリ中学校クラスの、もう一つのグループの発表の様子をご紹介します。
このグループは、アメリカのアニメ「スポンジボブ」に出てくる様々なキャラクターに扮する中学生が、何やら会議している設定でした。
「独立戦争後のアメリカ合衆国憲法制定会議」ならぬ「スポンジボブ島の憲法制定会議」で、一人一人のキャラクターは憲法に署名する代議員だそうです。スポンジボブはもっと小さい子ども達に人気のアニメですけどね(笑)
それぞれの生徒たちが、社会問題を取り上げ、「アメリカ合衆国の◯◯州ではこんな事件や議論があった…」とその実例を挙げ、我が国の憲法に組み入れるべきではないか…と提案していきました。
最初の女の子は「女性の権利」
次の女の子は「中絶の権利」
次の男の子は「移民について」
次の男の子は「銃規制について」
。。。
こんな感じで話し合いが進むのですが、真面目な内容なのにクラスメートのスポンジボブのキャラクターの衣装が可笑しくてつい、笑ってしまう子達もいました。
こちらのグループも、それぞれは異なる研究をしたのに、こうやってグループとして発表するときはよく1つにまとまっていたと思います。前回の記事の刑務所見学の設定も、こちらのスポンジボブ島の憲法設定会議の設定も、生徒達のアイデアだそうですよ。また、発表したことが全てではなく、それぞれのプロジェクト(表を作ったり、動画を作ったり、シミュレーションしたり)もあり、クラス全体で州議会に見学に行ったりもしました。
研究発表は1年に6回ほどあります。小学生クラスを招待してプレゼンすることもあり、保護者を招待してプレゼンすることもあります。今回のテーマは中絶など含まれたため、小学生にはまだ不適切と考えられたのか、保護者のみが招待されました。
私自身の中学1、2年生の時を思い出して、全く違う学び方で楽しそうに学ぶ生徒達の姿をみて、いつの日か、日本にもモンテッソーリ中学校ができたら…と夢見る私です。
- 2018.12.06 Thursday
- アメリカのモンテッソーリスクール(中学校)
- 09:27
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- by Asako