世界最大の小中学生のロボット競技会のファーストレゴリーグ。

その地区大会に、モンテッソーリ小学校4−6年生のクラスメート7人のチームが参加しました。

結果から言うと、総合3位入賞。上位5位までが次の大会に参加できます。

次の大会に進む5チームは、他はすべて中学生のチームだったので、息子達の小学生チーム(6年生1人、5年生3人、4年生3人)は大健闘と言えると思います。

ただ、総合3位という結果よりも、モンテッソーリスクールに子供達を通わせている私たち保護者にとって、もっと意味のある、大切な賞を頂きました。

それは。。。。Gracious Professionalism Awardという賞です。

審査員の方のコメントは

「このチームは、常に、チームメートを互いに尊重し合い、他のチームにも尊敬の気持ちを持って接していたことが、非常に明らかだった」

というものでした。

モンテッソーリ教育では、競争を奨励しません。

トップになること、勝つこと、他人より良い点を取ることが大切なのではない。
それよりも、得意な分野があるならそれを他の子供達にも教えてあげること、他人と協力して一緒にやり遂げること、助け合うことを重要視します。

なんともモンテっ子らしい、賞ではありませんか。



一つ、競技会中のエピソードを紹介します。

実は同じモンテッソーリスクールの4−6年生クラスから、もう1チーム、このロボット競技会に参加しました。

息子達のチームとは練習する曜日も場所も、コーチも別です。

午前の3つのプレゼンは、自分の子供のチームしか見学することが許可されていないので、彼らがどんなプレゼンをしたのかは分かりません。

午後のロボット競技では、彼らのロボットは本当に完成度が高かった!
3回チャレンジでき、3回のうち最高得点がそのチームの得点となります。1回目のチャレンジで、彼らのロボットは次々にミッションをこなし、高得点で2位と表示されました。

一方、ガイたちのチームは、1回目も2回目も、ロボットは普段は達成できるミッションも失敗したりして、思うようには動いてくれませんでした。


もう1つのチームは、1回目に続き、2回目のチャレンジも高得点!

ですがここで、致命的なミスを審判に指摘されます。
モーターの数は3つまでというルールがあるのに、彼らは5つのモーターを使っていたのです。
1回目、2回目の高得点は無効とされてしまいました。3回目のチャレンジまで、1時間もありません。ロボットからモーターを2つ外し、プログラミングし直さないといけません。間に合うのか。。。


がっかりして涙ぐむ彼らを見て、息子達のチームは全員、いてもたってもいられなくなり、飛び出して行きました。

もう1つのチームを励まし、元気付け、自分達に手伝えることはないか、何とか助けられないかと、全員、一生懸命でした。

自分たちのチームのロボットはほったらかしで。調整したり、最後の練習だって出来るのに、その時間をすべて、もう1つのチームの応援に費やしました。


1時間後、彼らのチームは、モータをロボットから2つ取り外して現れました。たまたま最初のミッションで2つのモータを使っていたので、そのミッションをあきらめて、他のミッションのみに集中する作戦に変えたそうです。そして、3回目のチャレンジ、また見事、1、2回目と同じような高得点を取っていました。喜ぶ子供達。最後まであきらめず、立派でした。

そして、彼らに心からの拍手を送るガイたちのチーム。

親たちは涙ものです。。。 こんな場面で、自分より他人を大切にする優しい心を見ることができたのですから。審査員の方がこの場面を見ていたとは思えませんが、親たちは(どちらのチームも)胸がいっぱいでした。



一方、ガイのチームは、3回目は1、2回目よりも得点が低く、ちょっと残念でした。

だから、表彰式のときは、まさか受賞できるなんて、3位に入賞して次の大会に進めるなんて、誰も思っていなかったのです。

でも、審査員の方々は全体を見て、ちゃんと評価して下さっていました。

成績表を見ると、午前のリサーチの内容やプレゼンは、どの項目も、最高評価でした。

これは、モンテッソーリスクールで日常的にリサーチしているので、もう慣れているので、彼らの得意分野であることに間違いありません。プレゼン後の質疑応答も、誰も緊張することもなく、冷静に的確に一人一人が自分の意見を答えていました。

ロボットのプログラミングも、独自性があり、とてもよい評価でした。自分たちで考え、独自のアイデアを組み込んだところが評価されたのでしょう。

他のチームを全員で助けにいったところを審査員の方が見ていたかどうかは分かりませんが、3つのプレゼンの至るところで現れていた、「相手を尊重し、助け合う」こと。チームワーク。

これらが総合的に評価され、3位という結果でした。



次の大会に向け、ガイたちはまだ、週2回の練習で、ロボットを改善し続けています。
「ロボットを作るのって、本当に面白い!プログラミングって楽しい!」と心から思っているようです。

常に子供の自主性を大切にするモンテッソーリ教育ですが、自分から興味を持って取り組むと、本当に理解も早くどんどん進みます。
地区大会が終わってから、更にやる気を増した子供達。ロボットの改善も進み、新たに3つのミッションを達成しました。


親たちはひたすら見守ります。子供達の成長が嬉しく、どんな大人に成長するだろうとワクワクします。

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Comment
ガイ君、おめでとう!!

Asakoさん、自慢の息子さんですね。

記事を読みながら、感動して涙が出ちゃいましたよ。

前回の記事を読み、競争を好まないモンテ教育を受けた子どもたちが、競い合う大会の中でどのような振る舞いをするのか気になっていましたが、本当に素晴らしいですね!!


幼稚園までのモンテ教育が多い日本では、子どもの「自立」がクローズアップされがちですが、モンテッソーリが自身の教育を「平和教育」とよんだように、「社会性」「人間性」が育つ教育であることを、改めて感じることができました。

素敵な記事をありがとうございます。


しゅんずさん、お返事遅くなりました。1週間、風邪でダウンしていました。

涙してくださったのですね。ありがとうございます。何の迷いもなく全員が飛び出して行った姿を、私も思い出す度泣けてきます(笑)

PCやiPadなどが周りにあるのが当たり前になったハイテク社会では、画面と1対1のにらめっこ状態の時間が長く、周りの人たちと協力するコミュニケーション能力に欠けた子供が増えてしまいます。テクノロジーを楽しく学べるこのような競技会で、ロボットの完成度だけを評価してしまうと、そういう社会性のない子供が育つのを助長してしまう。それを避け、人間が助け合ってより良い世界を作り出すため、Gracious Professonalismをこの競技会ではとても大切にしているのだと思います。

モンテでは幼児期から、自立のために1人でじっくり練習できる、たくさんのお仕事が準備されていますよね。幼児期は1人でのお仕事を好むけれど、児童期になると興味が一気に周りの友達へと広がり、お仕事も友達と一緒にやりたがります。友達と協力して研究を進めるのも、最初は慣れていないのですが、徐々に上手になっていきます。気の合ういつもの仲間でなく、あまり一緒に遊ばない子供同士も、時々ペアを組んでお仕事をしています。息子達の担任の先生は、自分と似たタイプでなく、色んなタイプの子供と敢えて一緒にお仕事をさせて、自分とは違う考えの子がいること、そんな子にはどんな風に接したら良いのか、どうしたらプロジェクトがスムーズに進むのかなど、失敗しながら、経験を通して学んでいるようです。モンテッソーリ小学校という安全な環境の中で、そういう練習をたくさんさせてもらいながら社会性、人間性が育っていくのだなと感じています。
  • Asako
  • 2014/12/07 13:33





   

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