小学校に入学したばかりの1年生のリーディングレベルはそれぞれ。
もうすらすら読める子もいれば、1つ1つの文字の読み書きはできるものの、まだまだ読み始めのレベルという子供もいます。モンテッソーリ園でない園からモンテッソーリ小学校に入学する子供も毎年クラスに何人かいます。

そういう「読み始め」の子供たちが、一人で読むための、薄くて短い本が、アメリカはとても充実しています。



こういう感じの本で、ペーパーバックだと定価で4ドルくらい。
中古だと1、2ドルで買えます。

レベルが書かれてあるので、教師や親にとっても、子供の今のレベルにピッタリの本を選んであげることができます。





多くの小学生向けの本には、裏表紙に RL: の数値があり、これがリーディングレベルを表しています。


難しすぎると、読む気が失せてしまうこともあるので、このレベル分けは大人が本を選ぶ上で参考になります。あくまで大人にとっての目安で、子供に「あなたはこのレベルだからここにある本を読みなさい」なんてことは言いませんが。

赤ちゃん向けの本や幼児向けの本は、単語のレベルやページ数としては読み始めの1年生にちょうど良くても、「自分はもう1年生なんだ」という気持ちが大きいのか、小さい子向けの本は好まなくなります。

自分と同じ、6−7歳の子が登場する本や、学校が出てくる場面がある本など、1年生は嬉しいみたいですね。

「内容が年齢に合っている」に加え、「内容が分かっている本ではなく、これまで読んだことが無い本。新しい知識が得られるような本」を準備してください。

「この本も一人で読めた!」という達成感に加え、「本を読めるって楽しいな」という気持ちが芽生えると、読み始めの子供達は自然に次の本へと手が伸びます。

そして、目につきやすい場所に、出来る限り「おもて表紙が見えるように」置いてくださいね。




我が家はこんな感じで置いています。「1年生におすすめの本」のラベルは、今月1年生になったばかりの次男には、嬉しいようで、夜の間に新しい本を置いておくと、次の日必ず気付いてくれます。



おもて表紙を見せて置ける、ワイヤのスタンドが大活躍です。




今日はモンテッソーリ小学校の1年生にとても人気のある、シリーズ本をご紹介しますね。



マジックツリーハウス Magic Tree Houseです。



現代に生きるアメリカ人の8歳と7歳の兄妹が、古代エジプトや、恐竜の時代、熱帯雨林、氷河期などへ行き、様々な冒険をするお話です。

この兄妹や、時空旅行はフィクションですが、彼らが行く様々な時代、様々な国の舞台設定はノンフィクションです。

1巻ずつ完結しているので、1冊読み終わったら達成感がある上、続きの本も読んでみたいという気持ちが芽生えます。

このシリーズはモンテッソーリ小学校にも置いてありますが、自宅にも持っている子供がとても多いようです。
私もこのシリーズはとても好きで、ずっと手元に置いておきたいと思ったので、40巻ほど自宅に揃えました。

アメリカではこの本がきっかけで、恐竜や中世の騎士、日本の忍者など、歴史に興味を持つ子供達も多いのです。

マジックツリーハウスには、それぞれの本に対応する「リサーチガイド」があります。
たとえば、第1巻(兄妹が白亜紀に行って恐竜に遭遇する)を読み終わり、もっと恐竜について知りたいと思ったら、対応するリサーチガイドに、恐竜についてもっと詳しい事実が詰まっています。



こちらは第12巻(ホッキョクグマの話)とそれに対応するリサーチガイド。



リサーチガイドはノンフィクションで、モンテッソーリ小学校1−3年生クラスでのリサーチにもピッタリ! 学校に置いてあるのも頷けます。


パート1でも書きましたが、モンテッソーリ小学校では、毎日、各自で静かに読書をする時間(Silent Reading)があります。

その時間にクラスメートがマジックツリーハウスを読んでいるのを見て、自分もと読み始める子がどんなに多いことか!!

うちは長男も次男もそうでした。

モンテッソーリ教育でいうと、幼児期から児童期に入る今の時期。
これまで一人でするお仕事がほとんどだったのが、小学校にあがると、クラスメートの存在が急に大きくなり、お仕事もグループでやることがぐんと増えます。お友達が読んでいる本が気になり、自分も読んでみたいと思うことは、児童期に入った年齢の子供達にはごく自然なことなのです。


1冊毎に、読むスピードも少しずつ早く、一度に読めるページ数も少しずつ増えていきます。


静かに読書できる時間(silent reading)は、モンテッソーリ小学校ではランチ後の休み時間の後です。体を思い切り動かして遊んだ後、午後のお仕事の時間に入る前に、読書で気持ちが落ち着き、スムーズにお仕事へ入っていけます。




日本に読書好きの子供達がもっと増えますようにと願いを込めて書いています。更新の励みになるので下のアイコンをクリックして応援してくださると嬉しいです。
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Comment
今回の記事もすぐに真似できることがかかれていますね。
ありがとうございます^_^

レベルわけの仕方が具体的でわかりやすい。日本の場合、小学校低学年からなど、すごく曖昧な感じでいつも違和感を感じています。

また「小学一年生におすすめな本」ランドセルイラスト。これは心くすぐる演出で手に取りたくなるのもよくわかります。子供が今どんな状況で何を考えているか、よく観察されているからこそできることではないでしょうか。


マジックツリーハウス、娘も大好きです。
ファンタジーでありながら、世界各地のお話がでてきて、
そこから色々学ぶことも多々あるように思います。
日本語版リサーチガイドが出版してほしい〜(≧∇≦)
しゅんずさん、コメントをどうもありがとうございます。

英語の児童書のレベル分けは本当に細かいですよね。日本で、英語本の多読をしている人にもRLの数値はよく見られているようですね。どうして日本語の児童書にはこういうレベル分けがないんでしょうね。

日本語の読み始めの子ども向けの本も探したらあるのですが、複数のお話が1冊にまとまっているんですよね。。。伝記ものなど、日本語の児童書では何人もの話が入っているものが多くないですか?すらすら読めるようになった子供ならともかく、読み始めの子にはハードルが高いと思います。お値段的にお手頃感はあるのですが、それは大人にとってのメリットであり、読み始めの子供にはこれだと1冊読み切ったという達成感がなかなか出ない。是非1話毎に、薄い1冊のペーパーバックにして出版して欲しいと思っています。

しゅんずさん、もし日本語で、読み始めの年長ー小学校1年生位の子供が一人で読み切るのに適した良いシリーズ本があれば是非教えて下さい!

マジックツリーハウス、しゅんずさんの読書好きのお嬢さんも大好きでしたか。とても嬉しいです^^ リサーチガイドは日本語訳されていないのですか。それでは私たち二人で、出版社さんに直訴しましょう(笑)


Asakoさん、リサーチガイド、日本語訳ありました!失礼しました。全巻に対応しているわけではなく数巻しかありませんが。。。しかし、リサーチガイド、アメリカ版だと表紙が本物の写真でノンフィクションらしさがあるのに、日本語訳は、本編にでてくるキャラクターメインで、それが残念でした。

複数のお話がまとまっている本、同感です。
「小学●年生に読んでおきたいお話」とか
「子どものころに読ませたい世界の名作」とかそんな感じの本をみると、大人の勝手だなと思って見ていました。Asakoさんの記事を読んでから、書店で絵本コーナーを改めてみましたが、読み始めの子を意識した本は少ないですね。

福音館書店の月刊誌(年間購読も可。薄くて少し安い)あたりが、唯一、そんな感じかなと思います。

娘の年少、年中あたりの一人で読み始めた時期をおもいかえすと、福音館書店の月刊誌から絵本化されて簡単なものを読んでいたことが多いです。


シリーズものでお勧めですね・・・。

話がすごく短いということではないので、読み始めにお勧めと言っていいか迷いますが、面白かったら、ちょっと長くても読み切ってしまうとも思うので、当時娘がはまっていたシリーズを書きだしてみます。


・『忍者サノスケじいさんわくわく旅日記』シリーズ(ひくまの出版)

忍者が日本全国、各都道府県に旅し、そこでの出来事が書かれています。自分が住んでいる県から読み始めても、おじいちゃんおばあちゃんの住んでいる県を読んでも、、、。


・『おもしろくてやくにたつ子どもの伝記シリーズ』(ポプラ社)

1冊につき1人の伝記。世界、日本の偉人有り。


・『ファーブルこんちゅう記』シリーズ(山峰書店)

ファーブル昆虫記は、いろんなレベルの本がでていますが、比べた中で、山峰書店のが1年生ぐらいの子でも理解しやすいものでした。


・『ハーブ魔女のふしぎなレシピ』シリーズ(ポプラ社)

・『ルルとララ』シリーズ(岩崎書店)

この2つのシリーズは、同じ作家 あんびるやすこさんが書かれていて、ハーブだったり、料理だったり、女の子が好きそうな内容です。


以上が、ノンフィクション、フィクション+ノンフィクション的なもので、モンテ的な、初期にはフィクションではないものをというのに、ギリギリ入るでしょうか。。。



下記は、フィクションですが、小学1年生だったらみんな大好き。王道のシリーズもの。


・『かいけつぞろり』シリーズ(ポプラ社)

・『ズッコケ三人組』シリーズ(ポプラ社)

・『まじょ子』シリーズ(ポプラ社)




しゅんずさん、こんなに詳しく書いて下さって感激!ありがとうございます。

>>面白かったら、ちょっと長くても読み切ってしまうとも思うので、

まさにそうですよね。そういう本に出会えさせてあげられるかどうかが、読書好きになる大切なステップだと思います。
ご紹介してくださった本の中に、是非我が家にも置いてみたい本がたくさん!海外在住だと日本語の本は図書館利用というわけにもいかないのが残念ですが、厳選して出来るだけ揃えてあげたいです。

マジックツリーハウスのリサーチガイド、数冊なら日本語版もあったのですね^^よかった、よかった。英語でも全巻対応しているわけではないですが、それでも30巻くらいはあった気がします。





   

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