園選びをするときに、アメリカでも(日本でもそうかもしれませんが)、「先生一人につき、子どもが何人か」を重要視するお母さん、お父さんが多いですよね。

たしかに、先生一人につき、少人数の子どもだと、一人一人をじっくり見てくれそうです。

しかし、アメリカのモンテッソーリ園は一クラスの人数がもっと多いのです。息子たちの通うモンテッソーリスクールの3−6歳児クラスは、2クラスあり、1クラス28人!! 先生はモンテの先生と補助の先生と2人です。

国際モンテッソーリ協会(AMI)認定校で、AMIの方が毎年審査に来られ、クラスを観察しますが、15人程度だと少ないので、2クラスを1つにまとめたら、と提案されたりするそうです(驚)

でも、モンテクラスの特徴を知れば、特に驚くことではなさそうです。

3−6歳児クラスの先生からのお便りを引用しますね。(長男ガイが小さかった頃にお世話になった先生です。)

---------3−6歳児クラスの先生からのお便り----------

モンテッソーリ教育をよく知らない人から、よく「どうやって2人の先生で28人の子どもが見られるの?!』と聞かれます。

モンテッソーリのクラスには、これを可能にするたくさんの特徴があります。

子どもの自発的活動、自立を育てることの大切さが重要視されていること。

自由と責任の理解。

準備された環境の中での秩序や手順。

そして、年齢の異なる3−6歳の子どもたちが集まる縦割りであること。

クラスの2/3の子ども達が、既にその場で1年、あるいは2年過ごしているからこそ、モンテッソーリの3−6歳児クラスが、たった2人の先生でスムーズに機能するのです。

もし、毎年9月に、28人の新しい3歳児が入ってくるのなら、私はこの仕事を20年以上も続けることはとても出来なかったでしょう!

先週、本校の創業者の一人が私たちのクラスを訪れてくださいました。

彼女は私を呼び寄せ、座って私のクラスを観察するように勧めました。

彼女は、このクラスで起こっている、素晴らしい数々の出来事を私に見せようとしたのです。

・6歳の女の子が、3人の他の子ども達に絵本を読んであげている

・6歳のの男の子が、3歳の男の子がこぼしたものを掃除するのを手伝ってあげている

・5歳の男の子が、4歳の女の子のボタンを縫い付けるお仕事の、糸を結ぶところを手伝ってあげている

・5歳の女の子が、「鳥の名前を言う」お仕事のリーダーになり、2人の小さい子ども達とお仕事をしている

これらが私がその場でこの目で見た、魅力的な出来事の数々です・・・どうしてモンテッソーリ教育がこんなにパワフルで美しいものかということを思い出させてくれました。

子ども達は、私にしなければいけませんと言われたから教えたり、手伝ったりしているのではありません。そうしているのは、彼らの内面から自然に出てきているだけのことなのです。

縦割りのクラスでは、「間接的な教え」もよく起こります。

算数棒を使って1から10の数を数えている小さな子どもが、1000の金ビーズを使って1000まで数えている年上の子どものすぐ隣でお仕事していることもあります。

地図に興味のある3歳の子どもは、アフリカ地図パズルを使って国名ラベルをつけるお仕事をしている年上の子どもの隣に座って、観察することを選択することもあります。

吸収する精神を持つこの年齢の子ども達は、見たり聞いたりするものをすべて、常に吸収しているのです。

私が子どもに新しいお仕事の提示をする際、子どもがすでに何をするのか分かっていて私を驚かせることがあります。私ではない、別の「先生」の存在がこれを可能にしているのです。

縦割りクラスはモンテッソーリのあらゆる年齢レベルで行われます。友達同士で教えあい、リーダーになり、手伝う機会が多くあり、子どもにとってそのメリットは測りしれません。小さな子ども達が年上のクラスメートから共有してもらうことで得られるものがある一方で、年上の子ども達は自分の知識を確認したり、更に強めることができるのです。

年上の子どもが年下の友達を手伝ったり、教えてあげるとき、こんなことが起こっているのです。

まず、2人の年齢の異なる子ども間での絆が育まれることです。
小さな子どもは、「自分が認められた」と感じ、
年上の子どもは「自分が必要とされている」「自分に責任がある」と感じます。

2番目に、年上の子どもは、年下の子どもが来年、あるいは再来年に担う役割を果たしているのです。

3番目に、大切な社会性が育まれます。同じお仕事を一緒にすることで、協力、忍耐、聞くこと、そして共有することを学びます。これらのコミュニケーションスキルは、長い人生を通して、ずっと必要なものです。モンテッソーリのクラスで、小さいうちにこのスキルを学び始めることができるのは何て素晴らしいことでしょう!

モンテッソーリの縦割りクラスは、素晴らしい共同体意識を生みます。私たちは、平和と調和を家庭にもたらすために、一人一人が共に働く、大きな一つの家族なのです。


----------------引用終わり---------------

私も園探しのときに、少人数のクラスの方がいいなあと思っていたクチなのですが、
モンテクラスに限っては、大人数だからこそのメリットがたくさんあるのですね。

園選びの参考にして頂ければと思います。



今日も読んでくださってありがとうございます。また遊びに来てくださいね。
にほんブログ村 教育ブログ モンテッソーリ教育へ

Comment
Asakoさん、いつも参考になる記事をありがとうございます。更新があると、嬉しくてついついお話させていただきたくなってしまいます^^;

1クラスに28人ですか!?一斉保育の幼稚園ならともかく、モンテッソーリの教室でこの人数とはビックリしました。でも、こうして先生のお手紙を拝見していると、子ども主体の空間とはまさにここにありき!と言う印象を受けました。モンテッソーリと言うと、ついつい教具に目が行きがちですが、縦割りというモンテの特徴がこれほどまでに機能しているんですね。『集団より個』というイメージが先行していますが、人と人との関わりを学ぶにも最適な場だということ、今回の記事からよく分かりました。

我が家は結局モンテ園ではない所で幼稚園選びにも終止符を打つことになりそうですが、この精神は家庭でもしっかり取り入れていきたいと考えています。
Yuzyママさん、こんにちは!コメント嬉しいです。ありがとうございます。

日本でモンテって、なぜか「集団より個」のイメージありますよね〜。集中して一人で黙々とお仕事しているイメージが強く、社交性が育たないんじゃないかと思われているのかな。実際は、随所に社交性を育てる要素がこれでもかと思うくらい、たくさん散りばめられているのに・・・。

モンテ園ではない園に通われるのですね。モンテ園でなくても、子どもの主体性を大切にしてくれる素晴らしい園はたくさんあると思います。モンテをしっかり勉強されているYuzyママさんが、合格を出した園ですもん、きっと大丈夫! 楽しんで通ってくれるといいですね^^  
  • Asako
  • 2013/06/07 00:41
初めまして。
私は日本でモンテの園に子供が通っています。
私が特にモンテが良くて選んだという訳ではなく、選択肢がその園しかなかったからです。
しかも転勤族で、年長さんから入りました。
5月にあった授業参加を見て、正直…でした。
先生は走り回る年少さんに手を取られ、他の子はただボーっとしているだけ。娘は年長ですが、モンテの園は初めてで、お仕事も初めて。先生に聞きたくても先生は年少さんの事で手がいっぱい。終始座ったままでした。クラスは騒がしく、まとまりもなく、縦割りのメリットよりもデメリットの方が目につきました。
モンテを主張する割に、体制が整っていない。そんな感じを受けました。
以前の園は横割りでしたが、縦割りの時間もあり、お外で遊べば年長さんは年少さんをみてあげたりしていました。それで十分だと思いました。
転園したいくらいです。
  • こはる
  • 2013/06/19 18:11
こはるさん、コメントをどうもありがとうございます。
コメント拝見する限り、その状態が常なのではモンテ教育がうまく実践できているとは言えませんね。。。読んでいてため息がでました。

5月というと、4月に入園した子供たちが1ヶ月経ち、クラスのルールも理解し、落ち着いてお仕事に向かうようになる時期です。(アメリカの園は、9月から新学年ですから10月中旬に子供たちが落ち着きをみせる頃から、親の見学が許可されます。

「走り回る」のはクラスのルールに反するのです。周りの子供のお仕事の邪魔になることは、自分がやりたくてもやってはいけないという規律があり、その他、クラスのルールは先生は年度始めにクラスのグループタイムで子供たちと確認するようになっていますし、必要であれば、毎月、毎週でも辛抱強く繰り返し確認するでしょう。

授業参加というのは、たくさんのお母さんたちが一度に見に来るのですか?普通は、見学者は一度に一人か二人、子供たちの活動の邪魔にならないように隅っこで静かに観察するのですが、全員のお母さんたちが一度に見に来て、子供たちははしゃいでしまったのでしょうか。。。そのときの状況が常だったら、それは困りますよね。

残念ですがモンテッソーリ園とはいっても、どの程度実践できているかは様々なようです。日本には本当に素晴らしいモンテ園も多いですが、モンテッソーリ教師資格もない先生が教えているというモンテッソーリ幼児教室もあると聞いています。やはり園選びはお母さんお父さんが複数の園を見学して、ここなら我が子を安心して任せられる!と確信でいるようなところを選ばないといけないと思います。0ー6歳は、モンテッソーリ教育の中でも、一番大切とされている時期です。お母さんが不安なままだとお子さんも不安になると思います。

先生方にこはるさんのお気持ちをお話してみたらいかがですか。なぜそのような状態だったのか、一時的なものなのか、担任の先生に説明してもらったらいいと思います。特に手のかかる年少さんが複数同時に入って来て手が回らないのか、いつも年中こういう状態なのか、親ができることはないかなど、聞いてみたらいいと思います。もしかしたら今は本当に特定の年少さんが大変な時期で、先生方も困っているかもしれませんし。。。。 こはるさんのお嬢さんは転校してきたばかりで、新しい環境で不安もあるでしょうし、温かな落ち着いた場所が必要だと思います。保護者の心配を理解しようともしない園であれば、モンテかどうかより、それ以前の問題のような気がします。

選択肢がその園1つしかないなんて、本当に大変ですね。。。。(涙)

それから、もし「お母さんがモンテッソーリ教育を学ぶ」という選択肢があるならば、ぜひ検討してみてくださいね。よい本がたくさん出版されていますし、通信教育もあります。モンテッソーリ教育は教具がないと出来ないというものではないのです。教具は大切ですが、あくまで環境の一部。やはり一番大切なのは周りの大人(先生や両親)だと思います。その精神を学べば、家庭や、モンテでない園でも実践できることはたくさんあります。

大切な大切な幼児期を、こはるさんもお嬢さんも楽しく有意義にすごせますように。。。。
  • Asako
  • 2013/06/20 01:38





   

Link

Profile

Search

Calendar

S M T W T F S
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031 
<< July 2020 >>

Archive

Mobile

qrcode

Selected Entry

Comment

  • 現在のアメリカの様子 新型コロナウイルス
    Asako
  • 現在のアメリカの様子 新型コロナウイルス
    Aini
  • メリークリスマス 手作りのプレゼント
    Asako
  • メリークリスマス 手作りのプレゼント
    suzume
  • モンテッソーリ小学校1−3年生課程のディプロマを取得しました
    Asako
  • メイク、ヘアカラー、ネイル
    Asako
  • メイク、ヘアカラー、ネイル
    辰子
  • モンテッソーリ小学校1−3年生課程のディプロマを取得しました
    kiko
  • モンテッソーリ小学校1−3年生課程のディプロマを取得しました
    Asako
  • モンテッソーリ小学校1−3年生課程のディプロマを取得しました
    mimiko

Other