ずいぶん久しぶりの更新になってしまいました。皆さん、如何お過ごしでしょうか。

さて、何から書きましょうか。

書いておきたいことが多いのですが、とりあえず今日は、忘れないうちに、ガイ(9歳)の音楽に関して書いておこうと思います。

私自身、子ども時代にピアノを習っていましたが、「一日何回ずつ練習しないといけない」というのが嫌で、嫌いになってしまいました。グレードの認定テストも緊張ばかりして、普段通りに弾けず、不合格だったときには自分にはピアノは向いていないのだと思うようになりました。練習は楽しくなかったし。。。

そんな経験からの反省もあり、息子には自主性を大切にするモンテッソーリ教育を柱に育てていることもあり、「どんな習い事も強制はしない」と決めています。

「何か楽器のレッスンが受けたくなったらいつでも言ってね。ママが先生を探してあげるからね」とガイが小さい頃から常に言ってきました。しばらくは全然興味ないようでしたが。


ようやく、「ピアノを習いたい」と自分から言い出したのは、半年前のことです。学校でお友達が好きな時間にピアノを弾く姿を見て、自然にそういう気持ちが芽生えたのだと思います。

息子達の通うモンテッソーリ小学校の1−3年生クラスは2クラスあり、その間の共有スペースには、ピアノが置いてあるのです。

習い始めて6ヶ月経ちましたが、驚きの連続でした。

とにかく先生や私が弾く指を見て、何度も何度も1人で練習して、弾けるようになった曲が増えていきました。

モンテッソーリ育ちの子どもというのは、興味を持ったら、その後の集中力、観察力、最後までやり遂げる力というのは驚くほどです。

それから人の評価を気にせず、とにかく自分がやりたいからやるのだ、という感じです。


習い始めてしばらくは、帰宅したらすぐピアノに向かい、時間があいたらすぐピアノに向かい。。。という敏感期のような状態でした。

それも半年経った今は落ち着いてきましたが、ピアノが大好きなことに変わりはありません。

私がするのは、課題の練習を忘れたりするのでそのときは思い出させることと、とにかく私自身が楽しく弾く姿を見せること、くらいでしょうか。




クリスマス前に、初めてのピアノの発表会がありました。

発表会だって、出なくないと息子が言うのだったら出なくてもいいと思っていました。

通っているモンテッソーリスクールには、日本の幼稚園や小学校のような発表会や運動会は無いのです。

自主性を重要視するモンテッソーリ教育だから、「やらせる」になってしまわないようにという配慮からでしょうか。



「あ、ぼくピアノの発表会、出るよ」とあっさり一言。

それで、必死で練習するのかと思いきや、全然(笑)

私が子どものときは、発表会の前は間違えたらどうしよう、全部忘れちゃったらどうしようという恐怖感に襲われ(大げさ?)練習ばかりしていた気がするけれど、あなた、余裕じゃないの。。。(笑)

週1回のピアノのレッスンも、発表会の前1ヶ月くらいは、発表会で弾く曲だけみっちり練習するのかと思ったら、全然。

いつも通りで、発表会の曲は30分のレッスンの最後に1回、5分くらい練習するだけ(笑)

そ、それだけですかー?? という感じでしたが、

そもそも音楽は競うものではないし、基本的に最初は個人で楽しむもの。このプレッシャーの無さが逆に良いのかもしれません。


初めての発表会で、フィナーレを飾ったガイ。さすがに少し緊張していましたが、エルメンライヒの「紡ぎ歌 spinning song」を最後まで頑張って弾きました。


半年で、よくこんなの弾けるようになったねえ。。。早く始めれば良いというものでもないのですね。

実はガイが3歳の頃、習い事を始めさせたかった(私が)時期があるのですが、ガイはまだまだ私と一緒に過ごしたかったようで嫌がり、悩んでモンテッソーリの先生に相談したことがあります。

そのときの先生のお返事は、

「モンテッソーリ園で、先生の提示をしっかりと見て、模倣する習慣のついている子供は、習い事をそんなに早く始めなくても、小学校から始めてもすぐ追いつきますよ。」

「園で、ガイは先生の提示をきちんと見て、同じようやろうとします。園で長い時間(8時半から3時まで)ママと離れて過ごしているのだから、ママともっと遊びたいという気持ちは嘘ではないと思います。」

「幼児に無理矢理やらせることは抑圧と同じ。今の時期はやりたいことを十分に満足するまでする方が大切なのです。まだ3才だけれど、6才くらいにになったら、自分のしなければならない状況や、時間を自分で見極められるようになりますよ。そしてそういう心が育つようなお仕事も園にはたくさんあるんですよ。」


私にはとても納得のいくお返事でした。

あれから、6年。

先生のおっしゃた通りでした(キッパリ)!!

毎朝、お見送りのときに、私と離れるのが嫌で学校中に響き渡る声で泣いていた、あの子が、
嘘のように、色んなことに興味を持ち、自分から自主的に取り組む子どもに育っています。しかも大人がやるのをよーく観察しているし、モンテのお仕事で指も器用だからか、上達が早い。

自分からやりたいというなら良いかもしれませんが、親が無理矢理、幼児期に習い事をさせる必要は全然ないですよ!と今は声を大にして言いたいくらいです。



そんな音楽好きなガイに、クリスマス、サンタさんからのプレゼントは。。。



本物のトランペットです。

9月からモンテッソーリ小学校4−6年生クラスになりますが、このクラスでは吹奏楽部があるのです。4年生になったら、吹奏楽部に入りたいな。。。とつぶやいた息子の一言を、サンタさんは聞き逃さなかった!

その後は毎日トランペットも自分で練習しています。(私は教えられませんから、夫の叔母から音階だけ習い、その後はハッピーバースデイとか何曲か出来るようになりました。)

大音量で賑やかです。アメリカの田舎で良かった。。。日本の都会では近所迷惑になってしまいますね^^

音楽って本当に素晴らしいなと思います。息子が弾くピアノやトランペットの曲で、本人だけでなく、周りの人まで楽しい気持ちになる。音楽で人生が少しだけ、豊かになる。音楽のある楽しい時間がこれからも長く続きますように。


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