今アメリカで、7歳から14歳くらいまでの子供達に爆発的人気なのが、このレインボールームという織り機を使い、小さな輪ゴムでブレスレットなどを作ることです。
テレビゲームなんかよりずっと楽しい!と現代っ子たちが言い、1時間も2時間も集中してブレスレット作りをしているのだから親たちも喜んでいます。
※レインボールームは手先の器用なモンテッソーリ育ちの子どもなら年長さんでも使えると思います。
※似たような商品を各社が出していて、クレイジールームという名前のものもあります。ただこれは本体がピンクなので、小学生の男の子にはやっぱり元祖レインボールーム(透明xブルー)が人気のようです。
息子達の通うモンテッソーリスクールでも、もちろん大人気。
女の子に人気と思われがちですが、ガイのクラス(1−3年生の縦割りクラス)では、むしろ男の子たちに人気です。4−6年生クラスでは、男女を問わず大人気なんだそうです。
モンテッソーリ教育では、編み物や縫いさしなどは、はさみの練習や糊貼りなどと同じ、「日常生活の練習」と言われる分野でのお仕事です。
幼児クラスでは、「日常生活の練習」の棚が設けられ、子供達は好きなときに何度でも、繰り返し、満足するまでお仕事をすることが出来ます。
でも、小学校クラスでは、算数や言語、歴史、生物、サイエンス、などの専用の棚はありますが、「日常生活の練習」専用の棚というものはありません。
幼児期のように、日常生活の練習ばかりやっていたら、毎週1回の先生との1対1のミーティングで、算数や言語などアカデミックな分野のお仕事に取り組む大切さ、必要性、計画を話し合うことになります。
編み物をしたいからと小学校で編み物ばっかりやっているわけにはいかないのです。
モンテッソーリ教育の幼児期と児童期の大きく異なるところです。
息子の場合は、小学校にあがる前から、算数が大好きになり、小学校1年生になってからは、算数に、読書が加わり、色んな分野の自由研究に目を輝かせる日々が続き、
時々編み物や縫い物をする程度で、日常生活の練習の分野にすごく夢中になるということはありませんでした。
モンテッソーリ小学校は、歴史も算数も地理も、子供達が自分からやってみたいと思うような教え方をするので、ほとんどの子供達の興味が、アカデミックな科目に向くのは当然のことのように思います。
が、だからといって小学校クラスの「日常生活の練習」が全く不要かというとそうではなく、もちろん大切な役割、位置づけがあります。
1年生になったばかりの生徒たちで、特に幼児期にモンテッソーリ教育ではない園に通っていた子どもや、他園出身の子どもは、新しい環境に慣れるまで心が緊張しています。
付属の園から来た子どもだって、やっぱり1年生になったばかりというのは不安もあるものです。
そういう子供達が、好きな手作業に取り組み、編み物や縫い物などクラフトをすることで、心が落ち着き、その達成感からスムーズにアカデミックなお仕事に移っていくことが出来るようになります。
その他にも、小学校クラスでの「日常生活の練習」の位置づけは、
自立した人間になるための必要なスキルを身につけるだけでなく、
大切な人に手作りの作品をプレゼントしたり、必要としている人たちへ寄付したりすることで友情や礼儀正しさや優しさを育てる、
チームワークや協力して1つのものを完成させる喜びを体験する、
人生を楽しむための趣味を持つ、
なんていう目的もあります。
ここ1ー2ヶ月の間、ガイはこのレインボールームに夢中で、毎日学校にも持っていきますが、これをしても良い時間は1日30分程度なので、全然足りず、
帰宅してからも一日1〜2時間はレインボールームでブレスレットやネックレスを作り、私や夫やグランマにプレゼントしてくれたり、お友達と交換したり、それはもうすごいブームです。
簡単なパターンは飽きてしまい、毎日のように新しいパターンへ挑戦しています。
週1回、放課後お友達5人位を自宅へ呼んで、「レインボールームクラブ」を始めたい、と言い出しました。レインボールームは、お友達のルームと連結して、もっと大きな作品を作ることも出来るのです。チームワーク、協力の心を育て、何より毎日がとても楽しそう。
小学校にあがってからも「日常生活の練習」の良さを再認識しています。でも、小学校でそればかりやっていては、やっぱり困るので、家庭でのサポートが大切な分野だと思います。
いつも応援クリックをありがとうございます。更新の励みになります。また遊びに来てくださいね。
にほんブログ村
- 2013.11.19 Tuesday
- 縫う、編む、織る、折るなど
- 00:56
- comments(0)
- -
- by